2016年10月04日
カンボジア②
アンコールバーン村からプノンペンに戻り、次はシルク織物の町タケオの織物センターへ向かいました。
カンボジアの美しい絵絣「ピダン」を織っている所で、藍染めの作品作りに取り組んでいます。
カンボジア等で生産された絹糸を紡ぎ、織り上がりの図柄に合わせて、細かく正確に縛っていきます。
私たちの残りの日程は、ここで働く方々とシルク糸の藍染めについて試行錯誤することに費やされました。
藍染めの絵絣は現在研究中ですが、織りの技術は復興していて、草木染めの絵絣は思わず声を上げてしまいそうな美しさです。
「幼い難民を考える会」のプノンペンのお店では、織物センターやアンコールバーン村で作られた多彩な作品が販売されています。
悲しい歴史の中で途絶えたカンボジアの人文は、人々の情熱で確実に復活しています。国の違いに囚われず、同じ職人同士としてお手伝いさせて頂けたことを、私は誇りに感じます。また、私にとって今回の経験はとても勉強になりました。
優しくて穏やかな現地の皆さま、大変お世話になりました。