2023年10月26日
泥藍WS①
10月20日より、泥藍づくりを中心に収穫〜染めまで体験するワークショップをやっています。
ポリバケツなど身近な物を使って、軒下でできる規模で作業を進めています。
10月20日
参加者の皆さんにはこの日14時半からボチボチと会場の「まぁる農園」に集合いただいて、15時頃から収穫を始めました。
琉球藍を根本の15〜20cm位を残して鎌で刈り取っていきます。
収穫後の株からは新しい芽が出て、また来年の初夏に収穫できるようになります。
収穫した琉球藍は、すぐに水に漬け込みます。
今回は27kgの藍を半分に分けて、120ℓのポリバケツ2つに漬け込みました。
容器にしっかりと藍を押し込み、重石を乗せて、水はひたひたより少し少ないくらいに入れます。
これから発酵が始まるので、こまめに水温を計り記録していきました。
10月21日
ワークショップはお休みの日。重石が沈んできて藍はしっかり水に浸かり、発酵しています。
発酵の作用で、琉球藍が持っていた無色透明の「インディカン」が分解し、一部が黃緑色の「インドキシル」になって水に溶け出します。
この日は、主催者が2時間おきくらいに水温を計り、13時頃に表層の藍をひっくり返しました。
10月22日
11時頃からゆっくり集合しました。
20日15時半に琉球藍を水に浸けてからここまでの平均水温は、予想より低く22.5℃くらいでした。この場合次の工程に移れるのは22日の12時半から15時半くらいの計算になります。
お昼ご飯を食べてゆんたくしながら、じっくりと変化の様子を観察しました。
15時と15時半。
ちょっと早めの様子でしたが良い時期が来たので、それぞれのポリバケツから琉球藍を取り除き攪拌作業を始めました。
琉球藍を取り除いたら、適量の消石灰を丁寧に溶かしながら投入します。
あとはひたすらバシャバシャかき混ぜるだけ!
モコモコした泡がたってきます。
熊手やウェーク(櫂)・片手鍋を使って、それぞれのポリバケツを30分〜1時間ほど交代で撹拌しました。
水に溶けていた「インドキシル」は、消石灰からできたアルカリ(OH-)に水素を奪われて酸化し、どんどん水に溶けない「インディゴ」が生まれます。
泡が落ち着いてきたら攪拌終了です。
あとは、水をポリバケツいっぱいに加えて、水に溶けないインディゴが底に沈殿するのを待ちます。
翌日にはインディゴ(藍)は沈殿し終わり、上澄みとくっきり分かれるのですが、週末を中心に日程を組んでいる当ワークショップでは、このまま1週間近く次の工程に移るのを待ちます。
次の日程は、10月28日です。
泥藍WS②へつづく