藍型 花01藍型 花02

琉球藍染め 藍ばたけ(あいばたけ)


2023年10月31日
泥藍WS②

この記事は泥藍WS①の続きです。
WS全景
泥藍づくりを中心に収穫〜染めまで体験するワークショップ3日目と4日目は、泥藍の精製・水切り・藍建ての工程をやりました。

10月28日

10時集合。
沈殿
23日には泥藍は完全に沈殿し、赤茶色に濁った上澄みときれいに分かれていましたが、表面にできるパリパリをすくい取りながら、当日まで待ちました。

上澄み
不純物が溶けている上澄みを、底の泥藍が舞い上がらないように気をつけながら、ギリギリまで汲み出します。
観賞魚の水槽掃除用のサイフォン式ポンプも使いました。灯油のポンプに似たものです。
やがてポリバケツの底に沈殿した泥藍が姿を現します。

次に水に溶けない不純物も大まかに取り除きます。
精製
泥藍にきれいな水を足しポリバケツを傾けて、泥藍のたっぷり混ざった青い水を別の容器(タライ)にそっと移します。
少しずつ水を加えながら青い水だけタライに移していくと、もとのポリバケツの底には泥藍より重い不純物が残ります。
更に、ザルを使って軽い不純物も濾しました。

水切り①
タライの中のよりきれいになったシャバシャバの泥藍を、今度はキメの細かい布を使って水切りします。
水切り②
水切り器にはポリバケツ2つ分をまとめて入れました。
このまま置いておくと、ポタポタと下へ水が落ちて、布の上には泥藍が残ります。

10月29日

13時集合
泥藍
水が切れてきれいな泥藍ができました。
泥藍回収①
オタマやシャモジを使って、泥藍を布の上から25ℓのポリバケツへ回収します。
泥藍回収②
布の上に残った泥藍をみんなで丁寧に取りました。
今回は、27kgの琉球藍から4.8kgの泥藍ができました。
45ℓの容器でじゅうぶん染めができるくらいの量です。

早速、できた泥藍で「藍建て」をしました。
藍建ては、流通・保存形態である泥藍を水に溶かして染料にするための最初の工程です。
水に溶けない泥藍(インディゴ)を、発酵の力を借りて水に溶けるロイコインディゴに変化させます。
泡盛・水飴など
今回は、4.8kgの泥藍を入れた25ℓのポリバケツに、20ℓの目盛りまで水を入れ、水飴100g・泡盛100mlを加えました。
今回の泥藍と水の配分は、うちがいつもやってるよりだいぶ泥藍多めです。
pHチェック
藍建てには水の温度とアルカリ性が大事な要素になるので、それらのチェックをします。
攪拌
泥藍を手でもみほぐすようにしながら、参加者全員交代で優しく心を込めて撹拌しました。

発酵中
当日の工程を終えた後のポリバケツの藍がめは、できるだけ25℃以上を保つため、会場のシャワー室に移動し、ぬるま湯を張った一回り大きい容器に浸かって、ゆっくりと発酵を始めました。
次の日程(11月4日)までに元気な染め液ができているといいです。

泥藍WS③へつづく