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琉球藍染め 藍ばたけ(あいばたけ)

  • △ プロフィール

    藍の葉 藤 由美子
    『やまあい工房』に7年間在籍し、上山弘子先生のもとで染色技術を学びました。
    現在、やまあい工房と同じオーシッタイの地で工房を開き、活動中です。

  • 藤 由美子

藍染め
リュウキュウアイ

沖縄の藍染めには、よくリュウキュウアイが使われます。
原生林からの豊かな水に恵まれたオーシッタイ(大湿帯)は、リュウキュウアイにとってもいごごちの良い所。
藍ばたけのリュウキュウアイは、化学肥料も農薬も使わないのどかな畑で、直射日光を遮ってくれるタンカンやシークヮーサーと一緒に、のびのびと育ちます。

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泥藍

年に2回お彼岸過ぎの1~2か月ほど、藍葉を収穫します。
このころ、収穫した藍を浸水して発酵させるのに、ちょうど都合のいい水温になるのです。
色素を取り出し沈殿させたペースト状のものが、琉球藍染めの素「泥藍どろあい」です。藍ばたけでは、自家消費用に少しずつ丁寧に泥藍づくりをしています。

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aidate

そのままでは染まらない泥藍を、微生物の力を借りて染液に変化させる藍建て。
眠っていた微生物が目覚めて元気に活動するように、環境を整えて栄養を与えます。
藍ばたけは自然のものだけ使って藍建てをしています。菌たちは、泡盛を飲み、オーシッタイ産の蜂蜜を食べて、深く静かな藍の色を作り出すのです。

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工房風景

染液に布を浸して色をつけます。
漬けこむ時間・回数で色合いを調整します。グラデーション・型染めや絞り染めで藍染めに様々な表情が生まれます。
季節の鳥のさえずりが聞こえ、渓流から爽やかな風が届く工房に、時間はゆっくりと流れています。

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藍畑

シークヮーサー収穫中。
タンカン今年も不作です(T^T)

藍染めの危機? 今の染料不足に思う

最近は藍染めの天然染料が大変な供給不足となっているようで、私どもにも泥藍を分けて貰えないかというお問い合わせを多くいただいています。
私どもとしても、染料が手に入らないことが藍染め作家にとっていかに深刻なものであるかは重々承知していますので、せっかくお問い合せ頂いた方には、何とかお力になれないかと考えています。
また、今の染料不足が藍染めの未来を脅かすものであれば、大好きな藍染の為に何か役に立てないかと考えています。

私どもは自分で育てた琉球藍から泥藍を作ることで、自分が使うだけの染料を得ているのですが、現状ではそれ以上の染料の生産は困難です。
そこで、染料不足の件でお問い合せ頂いた方には、「もしご余力があればご自身で泥藍を作ってみてはいかがでしょうか。」というおすすめもしています。
実際、私どもの工房に時々おいで頂いて、一緒に畑仕事などしながら、泥藍作りの技術を習得中の作家さんもいらっしゃいます。

自分で泥藍を作るためには、畑や設備が必要ですし、ある程度の時間や適切な気候も必要です。
でも、工房何十件分もの泥藍を作るのでなければ、大規模な設備は必要ありませんし、習得に何年もの時間を費やすような難しい作業工程もありません。
泥藍を作れる人が増えれば、余った物を泥藍を作れない人に分けてあげることも出来るでしょう。
地域を超えたコミュニティーを作って、その中で自分たちの藍染め(畑から染め織りまで)を完結させることだってできるかもしれません。

藍染めは、とても庶民的で家庭的な文化だと思います。染め手が大規模な農園・工場から染料を購入するという関係より、身近な人同士が、子供をおんぶしながら一緒にやった方が似合っています。
もちろん、全ての需要に応えるためには、専門の泥藍生産者の方も欠かせません。一本化してしまわないことが大切なんだと思います。
藍染めがいつまでもヒトの暮らしの中にあることを願っています。

私どものこのような拙い考えに、是非ご意見をくださいますようお願い申し上げます。
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2017/03/02 藍ばたけ 農場担当